BOM Master

PADS Logic 部品属性管理補助ツール

BOM Masterは、PADS Logicの回路図と実装にて使用する部品表を100%同じにする為のシステムです。PADS Logicからの出力した部品表は実装工程での納期や在庫等の関係で回路図での部品番号とマッチしない事が多々発生します。

BOM Masterは、実装工程の部品表をPADS Logicのデータに対しフィードバックします。
そして、回路図から出力した部品表を実装部品手配に使用できる様にします。

BOM Masterを使用して簡単に部品実装図を作成する方法

回路図 = 部品手配リスト の関係を100%実現します。

 

回路図のレビジョン管理 を行えば、完璧な手配用の部品表が保障されます。

開発の背景

  • 回路図と部品表のレビジョンが合わず、発注した部品と回路図が違った

    回路図に対し複数の部品表が存在
    回路図ABC ⇒ ロットNo1 Rev1 部品表
            ロットNo2 Rev2 部品表

  • 回路図を書き上げて部品を発注したら納期が間に合わず、部品表のみの変更で対応した

    回路図へのフィードバックが大変 ⇒ 回路図に対して複数の部品表が存在してしまう。

  • 在庫している標準部品を使用したはずが・・・

    たまたま在庫に無い部品を使用した為、代替部品を使用し1つの回路図に対して複数の部品表ができてしまった。

回路設計を以下のフローで行っている方に効果的

1. 最初の回路図では抵抗、コンデンサ等の部品は部品型番を指定しないで作成し、最後に回路図に反映
  下図の抵抗のパートタイプ名は [ R_10K ]


2. 過去の回路図からカット&ペーストで作成し、最後に反映

3. 購買部の在庫・実装部門または実装会社の情報で使用部品を決定し、最後に回路図に反映
  【実装部門で決定した部品リスト】


4. 回路図に対して複数の部品表が存在する。これでは数年後に製品を再作製する場合に、「この回路の部品表はどれだ?」となります。この反映作業は、大変な時間を必要とします。

5. その他のケース回路図作成の時に資材部門のデータを参照しながら入力した。しかし、回路が完成し、発注しようとしたら在庫切れで、他の部品を使用する事になった。その後、回路図に反映した。

 

BOM Masterで回路図作成はこの様に変わります

  • ポイント1:最初の回路図作成のルール

    1. 抵抗やコンデンサは R または C 等で良い。
      下図の例では抵抗のパートタイプをR_10K としています。
      注意)参照名をキーとしてPADS Logicを変更しますので、部品表での参照名の変更はできない。

     

    2. パートタイプ名は部品の種類と部品形状の違いで決めます。
      BOM Masterはパートタイプ名、PCB形状の変更も可能です。

    3. 定数も変更できますが、実装部品リスト作成時に選択しやすくする為回路入力時に入れた方が良い。

  • ポイント2:実装部品リスト作成ルール

    実装部品リストは Parts Number は発注型番とし、この項目から部品表を作成します。
    パートタイプ = 部品の納品状態を考慮しない部品名  例) MCR01J103
    部品番号   = テープ巻き部品を使用        例) MCR01MZPJ103

       PADSの部品として登録されます    部品手配時に使用する部品コード(リールで納品)


    ローム社データシートより

    BOM Master はパートタイプ、PCB形状も作成した部品表から反映可能です。

メーカー名、金額等はシンボルの属性として保持します。

金額のみは都度変化しますので、Databasesから取得する等の機能変更も対応可能です。
(別途カスタマイズ費が必要)


  • ポイント3:シンボルの属性はユーザが自由に決める事ができます。